かつて、西郷隆盛は「子孫に美田を残さず」、と語ったといわれています。おそらく、子孫の骨肉の争いを危惧したために違いありません。
財産の前に、思想も、節操も、心情も吹き飛んでしまう現実を数多く見てきました。その争いは、とどまる事を知りません。
残すべき、財産が何もないことが、ある意味幸福なのかも・・・と思ってしまいます。
また、「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」、ということわざもあります。
西郷の征韓論は歴史的に見て、評価は低いかもしれません。
しかし、彼は今日もなお、実に多くの人から愛され、慕われています。
多分、彼の生き様の根底に「金も、地位も、名誉も要らない、という人間は最も始末に困る。しかし、そういう人でなければ、本物の仕事は出来ない。」との、確立された人生観が流れていたと思われます。
遺言は、法律家があえて定義付けるとすると、
「家族関係や財産関係に関する一定事項につき、自分の死後に効果が発生することを意図する最終の意思表示であって、一定の方式に従ってなされる相手方のない単独行為である。」
とでもなるでしょう。
しかしながら、遺言の本質はこういう無機質の定義からは垣間見られない、人の子孫に対する愛情行為にこそ求められるべきものと考えます。法律とは、本来そう有るべきものだと確信します。
愛情を込めた遺言作りにこそ、遺言の本質が隠されているような気がしてなりません。
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